格子戸のガラスが崩壊で玄関が割れたガラスだらけ

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格子戸というのは、レトロな雰囲気をもつ素敵な建具といえるのではないでしょうか。目隠しの効果は必要な分だけ残しつつ、採光や通風などの機能性も持ちあわせるという優れものですが、それ自体がデザイン性を有しているというのが最大の特徴といえるでしょう。

時代とともにガラスの製造技術も進歩を続けました。今は巨大で均一で透明度の高いガラスの製造も、決して難しいことではなくなったと言えるでしょう。しかし格子戸は、あえてガラスを分断することで、デザイン、採光、目隠しなどの効果を得ている建具というわけなのです。
格子戸はガラスとガラスのあいだに板や金属が入っているため、同じ面積にはめ込まれた一枚ガラスよりも耐久性があると考えられます。しかし実際には、格子戸のガラス一枚一枚の耐久性は変わりませんから、決して普通のガラス戸よりも頑丈とは言えないのです。

実は我が家の玄関ドアにも、格子戸のガラスが組み込まれています。ガラス自体は曇りガラスになっているので、目隠し効果は万全ですし、採光の点でも問題ありませんでしたし、何より家の顔ともいうべき玄関に、お気に入りのデザインを持つドアを取り付けておきたかったのです。

ところが昨年9月に悲劇が起きました。記録的な大型台風が猛威を振るった際、飛んできた小石のようなものが玄関ドアに激突してしまいました。しかも運の悪いことに、格子戸の隙間、窓ガラスに直撃したのです。
ガラス自体の強度は決して高くありませんから、格子戸のガラスは見事に割れてしまい、破片が玄関のなかに散乱して大変なことになりました。
台風によって吹き込む雨風はものすごい勢いで、玄関のなかはガラス片がいたるところに散乱していました。台風が去ったあと、玄関の掃除は靴の中をひとつひとつ確認する作業からはじまり夜まで続いたのです。
今度からは、たとえ格子戸のガラスであっても強度の高いものを入れるようにしようと思った次第です。